女性のホルモンバランスはとてもデリケートで、毎日の生活習慣によって簡単にそのバランスは乱れます。
不規則な生活やバランスの悪い食事、ストレス、疲労などちょっとした生活の乱れがホルモンバランスを大きく変え、なんとも言えない不調に悩まされることになってしまいます。
そのため、日頃から健康的な生活を送り食事などにも気を配ってホルモンバランスの影響を最小限に抑えようと努力している人も多いでしょう。
しかし、その努力もむなしく必ずホルモンのバランスが乱れ様々な不調があらわれてしまうのが、月に一度の生理前。
PMS(月経前症候群)のせいで毎月1度は必ず精神的にも肉体的にも不調続きという期間がありますよね。
この月に1度やってくるPMSの辛い症状の改善にヨガが効果があります。
昨今ヨガは大ブームで、ダイエットや癒しのために取りいれている女性が多いです。
このヨガは、実はPMS症状の改善にも最適なんです。
ここでは、ヨガがなぜPMSに良いのか、どう良いのか、またPMS症状改善に最適なヨガのやり方などを詳しく説明していきます。
目次
ヨガの概念をおさらい
ヨガを知らないという人はいないのでは?というくらいヨガは一般的になりました。
また、カラダの柔軟性を養うと同時に高いデトックス効果を得ることのできるホットヨガもブームになっていますね。
そのそもこのヨガとは、どのようにして広まったのでしょうか。
ヨガは自分のカラダを神聖な存在と繋げるためのおこない
神聖な存在と繋げるなどと聞くと、ずいぶん壮大なイメージを持ってしまいすがヨガは本来自然と自分を一体化させ、それらのパワーを自分に取り込みカラダや心のバランスを整える目的があります。
そのために、様々なポーズで自然の物、人、動物をあらわして、それらに近づくという意味合いが込められています。
全身の筋肉を使い、さらにゆっくりとした呼吸をすることで心とカラダを解き放ち大きな癒しを得る効果があります。
日本では戦前からヨガがとり入れられていた
ヨガ=インドというイメージを持っている人も多いと思いますが、ヨガは実は紀元前2,000年にエジプトで開発された「聖なる修行」というものでした。
もちろんインドでも古くからこのヨガが盛んで、インドの伝統的な健康法でもあります。
そして、日本では最近大きなブームが巻き起こされていますが、なんと戦前から日本でもこのヨガはとりいれらてきたのですよ。
そのせいか、日本人にも馴染みやすく日本人のカラダや心に非常に合った健康法のひとつとなっています。
ヨガは昨今様々な流派があり、その流派によって主におこなうポーズなどは変わってきますが、根底はほぼ同じですしハードなスポーツなどと違い自分にあったヨガに出会えれば長く続けていけるというメリットもあります。
ヨガの健康効果とは
ヨガは全身の筋肉をバランス良く使い、さらに呼吸法を取り入れることで、下記のような効果があります。
- 筋肉本来の働きが取り戻せる
- 筋肉に柔軟性を持たすことができる
- 体幹を鍛えることができる
- 血行促進
- 免疫力アップ
- 姿勢が良くなる
- 骨格の歪みが改善される
- 自律神経が安定する
- 疲れた心やカラダが癒される
中でも、「筋肉本来の働きを取り戻せる」「骨格の歪みが改善される」「疲れた心やカラダが癒される」というのは、女性だけでなく男性にとっても美や健康にとても重要なポイントですね。
筋肉本来の働きが取り戻せる
筋肉は、正常に働くことで栄養、酸素、水分を取り込み全身にそれらをしっかり届けることができます。また、筋肉がポンプの役割となり血液の流れを促します。
そのため、運動不足などで筋肉が衰えることで体内の栄養は偏り、血流も悪くなり様々な不調をまねくことになります。
ヨガによって全身の筋肉が本来の働きを取り戻すことで健康的なカラダを保つことができます。
骨格の歪みが改善される
人の骨格は、常にずれたり歪んだりを繰り返してしまいます。
特にカラダの中心にある骨盤は、日頃の姿勢のクセなどですぐに歪んだり開いたりしてスタイルを悪くしてしまうのはもちろんのこと、血行不良や生理痛の悪化、腰痛などの不調をまねきます。
ヨガの一つ一つのポーズには骨格の歪みを改善させる働きもありますので、全身をバランス良く整え骨格や骨盤の歪みによる不調を改善することができます。
疲れた心やカラダが癒される
疲労やストレスは思いもよらぬを不調をまねきます。
そのため、疲労やストレスはその都度解消し自分を癒すということはとても大切なことです。
ヨガでカラダを動かし、程良く汗をかき、さらに呼吸法によって自律神経が整うことで心やカラダはリフレッシュされ癒しの効果も得られます。
人は、「気持ちがいい」「癒されたぁ〜」など、幸福感を感じた時にセロトニンという物質を分泌します。
このセロトニンがたくさん分泌されればされるほどメラトニンという物質も多く分泌されるようになります。
このメラトニンは、別名眠りのホルモンと言われていて質の良い睡眠をとるために必要不可欠な物質です。
心とカラダを癒し、幸福感を感じることでセロトニンが増えることで睡眠障害なども改善することができます。
特に生理前は、落ち着かない精神状態のせいで不眠になりがちですからこの効果はしっかり得たいですね。
ヨガのPMS症状改善効果とは
筋肉の働きを取り戻したり、柔軟性を持たせり、自律神経を整えるなどの効果があるヨガは、PMS症状どんなふうに改善してくれるのでしょうか。
骨盤が整い腹痛や腰の鈍痛が軽減
骨盤は歪むことで、骨盤周辺の筋肉は引っ張られ張ってしまいます。
そのため、筋肉の張りによる腰痛や何とも言えない腰の鈍痛などが引き起こされます。また、骨盤が歪んだりずれることでその周辺の血流も悪くなり生理前の腹痛などが悪化します。
骨盤が整うことで、こういった症状が軽減されますし、姿勢も良くなりや美や健康を維持することにもつながります。
自律神経が整い落ち着いた精神状態に
PMS症状で、多くの女性が体験するのがイライラや不安感などの情緒不安です。
ヨガ特有の深い呼吸が、自律神経を整え安定した精神状態を保つことができます。
また、ヨガをすることで得られるリラックス効果からセロトニンの分泌も増え、不眠などの辛い症状の改善にもつながります。
下腹部周辺の血行改善
ヨガをして、全身の筋肉が柔軟になりさらに骨盤が整うことで下腹部周辺の血流が良くなります。
下腹部の血流が良くなると、PMS症状の下腹部痛なども軽減されますし子宮周辺の不快感も改善されます。
ヨガは、全身の筋肉をバランスよく使うことができるため筋肉本来の働きを活発にさせたり、独特の深い呼吸法により大きなリラックス効果を得ることができ自律神経の安定につなげることができます。
こういった効果が辛いPMSの精神的症状、肉体的症状の予防や改善に大きく関わっていくことができます。
PMS症状の緩和に良いヨガのやり方基本ポイント3つ
肉体的にも精神的にも辛いPMS症状を緩和するためにヨガを取り入れるなら、ぜひ基本の3つを頭に入れておこなってみて下さい。
日々こまめに続けることできっとカラダは変わっていくはずですよ。
1.いつでもできるヨガのポーズを覚えておく
PMS症状を緩和させるためにヨガを取り入れるのなら、なるべくこまめにおこないたいものです。
週に1回や2週間に1回のスタジオレッスンだけではなく、就寝前のストレッチのような感覚でこまめにおこなうのが最適です。
そのためには、自宅でも簡単にできるヨガのポーズをいくつか覚えておいていつでもおこなえるようにしておきましょう。
なるべく無理のないもので、リラックスしながら腰回りや下半身などの筋肉をしっかり伸ばせるようなポーズがおすすめです。
2.呼吸法をしっかり取り入れる
ヨガのポーズは簡単にできるものから、難易度の高いものがあり難しいものになるとついポージングに気を取られ呼吸をおろそかにしがちです。
しかし、ヨガのポーズと同時におこなう呼吸法はとても重要です。
高いリラックス効果かあり、PMSの様々な症状の原因となる自律神経の乱れにも呼吸法はパワーを発揮します。
そのため、呼吸が雑になってしまうような難易度の高いポーズは、カラダが慣れてきてからトライするようにして、まずは落ち着いてできるポーズをしっかり身に着けていきましょう。
ヨガのポーズと呼吸はセットで効果が高まるとしっかり理解しましょう。
また、PMS症状の緩和のためのヨガは、リラックス効果の高いポーズなどを中心に取り入れるようにすると効果的です。
3.ヨガウェアにもこだわる
ストレスの軽減やリラックス効果のあるヨガは、やはりテンションを上げて明るい気持ちでおこないたいものです。
特にPMSによるイライラや不安感、悲壮感を取り除くには、自分の気に入ったウェアを着るだけでも効果が違います。
好きな色や形などにこだわり、気分をあげてくれるようなウェアを選んで見た目から入るのもPMS症状の緩和には必要です。
ただし、締め付けのきついものや露出が多くカラダが冷えてしまうようなものは避けましょう。
ヨガは、筋肉を鍛えることも柔軟性を養うこともでき、さらには高いリラックス効果を得ることもできます。
女性はとても始めやすいものでのありますので、PMS症状で悩んでいる人は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?